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リテールメディアは現代の広告戦略の中核を担う存在となっており、ブランドがメディアへの投資をコマースの成果へと直接的に結びつけるうえで重要な役割を果たしています。その成長の大部分を牽引してきたのが、小売業者の「オンサイト・リテールメディア」、すなわち小売業者が自社で運営する環境内で配信される広告です。
オンサイトメディアとは?
オンサイトメディアとは、ブランドが自社の商品やサービスをマーケティングするために、自社で所有・運営するデジタルチャネル(自社のウェブサイトやアプリ)上で展開するあらゆるメディアを指します。オンサイトメディアの形態は多岐にわたり、ブログ記事、SEOキーワード、商品画像、音声、プロモーション動画、インタラクティブな商品ディスプレイなどが含まれます。つまり、ブランドの価値や有用性を示し、消費者の購買意欲を喚起するサイト上のあらゆる要素がこれに該当します。
同時に、オフサイト・リテールメディアも着実に拡大してきました。広告主は、リテールデータをオープンインターネット全体で活用することで、コネクテッドTV(CTV)やオンライン動画、ディスプレイ広告、オーディオ広告、DOOH(デジタル屋外広告)といった多様なチャネルへとキャンペーンを拡大できるようになります。
オフサイトメディアとは?
オフサイトメディアとは、ブランドが自社以外の媒体で展開するあらゆるメディアを指し、一般的には広告という形態をとります。ブランドがオフサイト・メディアとして活用できるチャネルは、オープンインターネット上に数多く存在します。ディスプレイ広告や動画広告、モバイル広告、ポッドキャストなど、消費者の目に触れるあらゆる場所に広告を掲載できるチャネルがこれに含まれます。
リテールメディアの予算が拡大するにつれ、広告主は規模、柔軟性、クロスチャネルでのアクティベーションをより重視するようになっています。つまり、リテールデータを活用して、いかに強固なオーディエンス基盤を構築できるかが模索されています。米国のマーケターや広告代理店の意思決定者がリテールメディアという環境にどう向き合っているのかを詳しく探るため、The Trade Desk Intelligenceは市場調査会社NewtonXと共同調査を実施。その目的は、オフサイトでのアクティベーションが、広告主によるリーチ拡大やプレミアムなメディア環境全体におけるリテールデータの活用・推進にどのように寄与しているかを明らかにすることにあります。
リテールメディアの成長がオンサイトの枠を超えて拡大している理由
リテールメディアは、今後数年にわたり継続的な成長が見込まれています。実際、リテールメディアは2030年までにデジタル広告費全体の20%を占めるようになると予測されており、2026年から2030年の間には広告費が57%成長すると見込まれています。1
この勢いは、メディアへの露出を購買成果に結びつけたいと考える広告主にとって、リテールメディアがいかに価値あるものになったかを反映しています。このチャネルが成熟するにつれ、今後のさらなる成長には小売業者が自社で保有するインベントリだけでは不十分であることも、広告主は認識し始めています。
リテールデータはオープンインターネット全体で活用されるケースがますます増えており、広告主に以下のようなメリットをもたらしています。
小売業者が自社で所有するプロパティ(自社サイトやアプリ)の枠を超えてオーディエンスへのリーチを拡大する
リテールインサイトを、より多くのチャネルやフォーマットに適用する
より柔軟なフルファネルキャンペーンを構築する
あらゆるタッチポイントにおいて、より一貫性のある消費者体験を創出する
こうした進化はリテールメディアが提供できる価値を拡大させ、単なるオンサイトでの施策から、 より広範なオムニチャネルの機会へと変貌を遂げさせています。
広告主がオンサイト以外の領域にも目を向ける理由
オンサイトのリテールメディアは、広告主の戦略において依然として重要な役割を担っています。現在でも、リテールメディアへの投資額の約76%はオンサイトで活用されています。1 多くの広告主にとって、オンサイトでのアクティベーションは、消費者の検討度や購買意欲が高まる瞬間に直接アプローチできる手段となります。
しかし、調査によると、広告主は複数のリテールメディアネットワーク(RMN)にまたがる、ますます複雑化・断片化した業務プロセス(交渉や購入プロセスから、効果測定、レポート作成に至るまで)の管理に追われています。メディア投資全体に占めるリテールメディアの割合が大きくなるにつれ、アクティベーションを簡素化し、チャネルを横断した状況把握をより統合的に行える手法へのニーズが高まっています。
本調査の対象となった広告主は、予算規模の拡大に伴い、新たなプレッシャーに直面していると述べています。例えば、以下のような点が挙げられます。
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- 競争の激化を指摘する意思決定者
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- 物価の上昇を挙げる回答者
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- 本調査でリーチやスケールの限界を挙げる回答者2
限られたオンサイトのインベントリをめぐって広告主の競争が激化する中、リーチの拡大と運用効率の向上を図りつつ、パフォーマンスを維持する方法を模索しているという点で、各広告主の意見は一致しています。
調査によると、広告主は、交渉や購入プロセスから、効果測定、レポート作成に至るまで、リテールメディアネットワーク(RMN)にまたがる複雑かつ断片化したワークフローの管理にも追われています。リテールメディアがメディア投資全体に占める割合が大きくなるにつれ、アクティベーションを簡素化し、チャネル横断的な状況把握をより統合的に行える手法への需要が高まっています。
広告主はいかにして複数のネットワークでリテールメディアを拡大させているのか
リテールメディアの規模拡大に伴い、もはや単一のネットワークに依存する戦略では対応しきれなくなっています。現在、リテールメディア利用者の84%が複数のRMN3を活用しており、その割合の増加とともに、より連携のとれたアプローチへの需要も高まっています。広告主が求めているのは、一貫したワークフロー、統合された効果測定、広範なメディアミックス全体でシームレスにオーディエンスをアクティベートできる環境です。
さらに、バイヤーの10人中7人が、リテールメディアへの取り組みを拡大する際の重要な考慮事項として、「購入プロセスの複雑さ」「標準化」「コスト」を挙げています。4 こうした状況を受け、広告主や代理店の回答者は、相互運用性の向上、アクティベーションの簡素化、チャネルを横断したより統合的な可視化を実現するソリューションを優先的に採用する意向であると述べています。
リテールメディアが進化を続ける中、ビジネスチャンスの焦点は、単にインベントリにアクセスすることから、複数の小売業者とメディア環境を横断した、より連携の取れた戦略を構築することへと移行しつつあります。
オフサイトが成長の原動力となる理由
リテールメディアへの投資は新たな成長段階に入っており、広告主はリテールデータが小売業者の自社環境(オンサイト)を超えてどこで展開できるか、という点により大きな関心を寄せています。オフサイトでのアクティベーションは、ブランドがリテールインサイトをオープンインターネット上のプレミアムなメディア体験へと拡張するのに役立ち、カスタマージャーニーのあらゆる段階でオーディエンスとのエンゲージメントを高める機会を増やしています。
そのリーチは、消費者が高いエンゲージメントを示している以下のようなチャネルに広がっています。
CTV(コネクテッドTV)
オンライン動画
ディスプレイ
オーディオ
DOOH(デジタル屋外広告)
こうした変化はすでに始まっています。オフサイト・リテールメディアへの投資額の3分の2がこれらのチャネルに配分されると予測されており2、購買データとプレミアムなメディア環境を結びつけるスケーラブルなクロスチャネル戦略に対する需要の高まりを反映しています。
一方、オフサイトでのアクティベーションの勢いはさらに加速しており、2026年のオフサイト・リテールメディアへの投資額は、オンサイトでのアクティベーションと比較して2倍のペース(+30%対+16%)で増加すると予測されています。 1
調査によると、調査対象となった広告主の間では、オフサイトでのアクティベーションがもたらす、より広範な戦略的メリットへの認識が高まっています2。
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- 最大のメリットは「リーチの拡大」と回答
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- 「新規顧客の獲得」を重視
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- インベントリ全体のスケールの拡大を評価
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- オムニチャネルのアクティベーションの容易さに着目
広告主にとって、オフサイトでのアクティベーションは、カスタマージャーニーのあらゆる段階でリテールデータを活用し、「新たな可能性」を切り拓く鍵となります。具体的には、以下のような点が挙げられます。
ローワーファネルを超えたキャンペーンの拡大
チャネルを横断した一貫性のあるフリークエンシー管理
予算の一元化とアクティベーション戦略の統合
透明性の向上と複数リテールメディアにまたがる効果測定の最適化
さらに、ブランドは消費者が日常で長い時間を過ごすプレミアムなコンテンツ環境において、リテールデータに基づいたメッセージを届けることが可能になります。その結果、より緊密に連動したオムニチャネル体験が生まれるのです。
オフサイト・リテールメディアが「プレミアムな戦略」となり得る理由
広告主がリテールメディア戦略をオンサイト以外にも拡大するにつれ、プレミアムなメディア環境の重要性がますます高まっています。
オフサイトでのリテールメディア活用により、広告主はリテールデータをオープンインターネット上のより信頼性の高い高品質なコンテンツと組み合わせることが可能になります。これにより、高い透明性とコントロール性を維持しつつ、より親和性の高い広告体験をユーザーに届けられるようになります。
オープンインターネット上でのプレミアムなメディア戦略において、オフサイト・アクティベーションが最適であるとされる背景には、いくつかの特徴があります。
質の高い環境:広告主は、信頼性の高いメディア体験とキャンペーンを連携させ、小売業者が自社で保有する媒体の枠を超えてオーディエンスへのリーチを拡大できます。
シームレスな消費者体験:ブランドは、ユーザー体験への影響を抑えつつ、広告の親和性を高めることで、チャネルやフォーマットを横断した、より一貫性のある体験を創出できます。
より高いコントロール性と透明性:広告主は、広告が表示される場所、オーディエンスにリーチする頻度、チャネルを横断したパフォーマンス測定方法などについて、より詳細に把握できるようになります。
これらのメリットにより、広告主はオフサイト・リテールメディアを、単なるオンサイトでのアクティベーションの延長としてではなく、それ自体が優れたオムニチャネル戦略として捉えることができるのです。
よりオープンでつながりのあるリテールメディアへ
リテールメディアが次なる成長フェーズへと向かう鍵は、広告主がオンサイトの環境を超えていかに効果的にリテールデータを活用し、その規模を拡大できるかにかかっています。予算の拡大や戦略の高度化に伴い、広告主はより一貫性のある消費者体験を重視するようになっています。
オフサイト・アクティベーションは、リテールデータをオープンインターネット上のプレミアムなメディアに展開することで、こうしたニーズに応え、メディア投資全体におけるさらなる一貫性を生み出すことを可能にします。
広告主にとって、これはキャンペーンの成果に対する可視性とコントロール性を高めながら、複数のリテールメディアネットワーク間でよりシームレスな連携が可能になることを意味します。リテールデータは、さまざまなチャネルへ展開されることでその真価を発揮します。オフサイト・アクティベーションは、まさにその可能性を解き放つ手段なのです。
特に明記されていない限り、すべての調査結果はThe Trade DeskおよびNewtonXが実施した独自の調査に基づくものです。本情報はあくまで参考情報として提供されるものであり、将来のパフォーマンスを表明または保証するものではありません。
出典:
1. EMarketer、2025 年 12 月、米国:https://forecasts-na1.emarketer.com/618c389c200dbd0e3cddcb6f/68e53eaa2b36df7da4f00f80
2. The Trade Desk IntelligenceおよびNewtonXによるリテールメディア調査、米国、2025年10月。
4. IAB、2023年9月、米国: https://www.iab.com/news/iab-and-mrc-releases-retail-media-measurement-guidelines/