グローバルアドテクノロジー企業であるThe Trade Desk, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:ジェフ・グリーン)は、マーケターがオープンインターネット上でデジタル広告キャンペーンを最適化できる新しいトレーディングプラットフォーム「Solimar」の提供を開始したことを発表しました。急速に進化するデジタルマーケティングの環境に対応して設計された「Solimar」は、消費者のプライバシーに配慮しつつ、マーケターがデジタルマーケティングキャンペーンにおいて、ファーストパーティデータを活用し、精度の高い広告配信を実現します。
2年以上にわたる開発を経て、「Solimar」は簡単かつ安全なファーストパーティデータのオンボーディング、マーケティングのパフォーマンスと事業成長目標との連携、そして急速に進化するコネクテッドTVを含むクロスチャネルのデジタルメディア環境への対応、さらにはデジタルアイデンティティへの関心の高まりなど、昨今のマーケターの主要な関心事に対応しました。
Solimarの主な新機能
- 高度なマーケティングおよび事業目標の設定が可能になり、The Trade Deskの先進的なKoa AIツールを用いて、マーケターはキャンペーンをより正確に最適化可能
- 業界で最も簡単で安全なファーストパーティデータのオンボーディング(取り込み)が可能
- リアルタイムのパフォーマンスを基に、常にキャンペーンを最適化を可能にする先進的な効果測定のマーケットプレイス
- キャンペーンの成功に不可欠な戦略的意思決定を促進する、シンプルでパワフルなユーザーエクスペリエンス(UX)
The Trade Deskの共同創業者兼CEOであるジェフ・グリーンは「私たちは、今、デジタル広告の進化において重要な時期にあります。マーケターは、テレビの消費動向の大きな変化から、マーケティングキャンペーンと事業成長の関連性の証明、消費者を意識したプライバシーの向上まで、様々な変化への対応に積極的に取り組んでいます。そして、マーケターがオ
ープンインターネット上でこれらの変化に十分に対応できるよう、このタイミングで『Solimar』を発表しました。透明性と精度が高く、クロスチャネルに対応し、正確な効果測定機能を提供する『Solimar』は、データの利用に制限があるウォールド・ガーデンとは対照的です。」と述べています。
急速に進化するデジタルアイデンティティ環境の中で、マーケターは自社の最もロイヤルティの高い顧客データであるファーストパーティデータを活用したいと考えるようになっています。「Solimar」は、ファーストパーティデータを簡単にアップロードし、Unified ID 2.0などの進化するインターネットIDを活用して、より多くのロイヤルカスタマーを育成することを可能にします。同時に、小売業者やオフサイトの効果計測会社など、他の主要なファーストパーティデータの所有者が、「Solimar」の効果計測のマーケットプレイスで広告主にデータを提供することが増えています。これにより、広告主はキャンペーンのパフォーマンスを実際の消費者の行動に連携して追跡可能です。
The Trade Deskの共同創業者兼CTOであるデーブ・ピクルズは、「『Solimar』は、2年以上にわたるエンジニアリングの成果であり、今日のマーケターにとって最も重要な意思決定を明確化する上でのブレークスルーとなります。つまり、広告運用者は戦略的プランニングなどの優先度の高い作業に集中でき、それ以外の運用については『Solimar』に任せることができます。なぜなら、バイイングサイクルのあらゆる側面においてプランニングとディシジョンニング(意思決定)の機能を加えることで、『Solimar』はリアルタイムに情報を活用し、データに基づいてすべての意思決定が行われることを保証するからです。『Solimar』は、メディアバイイングについて私が過去15年間で学んだことのすべてを体現しています。」と述べています。
The Trade Deskは、米国時間2021年7月7日にニューヨークで開催されたローンチイベントで「Solimar」を発表し、The Trade DeskのCEOであるジェフ・グリーン、GroupMのWavemakerのExecutive Director, Head of Investment & ActivationであるVinny Rinaldi氏、ワシントン・ポスト紙のChief Revenue Officer(最高収益責任者)であるJoy Robbins氏が登壇しました。