ドイツ・マクドナルド、コネクテッドTVと地上波TVを組み合わせ、アクティビティを拡大

ドイツ全土で顧客ロイヤルティを向上

世界で最も象徴的なファストフード企業とその広告代理店であるOMD Germanyは、ドイツ・マクドナルドのアプリに組み込まれた新しいロイヤルティプログラムの登録会員数を増やしたいと考えていました。幅広い年齢層（18～49歳）をターゲットにしていましたが、若年層の視聴習慣が地上波TVから遠ざかっていることを知っていたため、ドイツ・マクドナルドはデジタル広告への投資を有効活用する必要がありました。そこでThe Trade Deskは、OMD Germanyと協力し、ロイヤルティプログラムのネットリーチを獲得するのに最適なコネクテッドTVのプレミアムインベントリを活用することを提案しました。

インサイトを取得

OMD Germanyは、ドイツ・マクドナルドに自身のデジタルフットプリントを共有することに同意してくれたパネルの人々に頼る、ユーザー視点の手法を取ることにしました。このアプローチは、The Trade Deskとデータ分析企業GfKおよびアドテク効果測定企業Beatgridとの独占的なパートナーシップで実現したものです。ドイツ・マクドナルドとOMD Germanyは、綿密な分析を行い、性別と年齢層別にキャンペーンのパフォーマンスを比較しました。これは、地上波TVだけでは不可能だったことです。The Trade Deskは次に、自社で採用している既存のマーケティングアプローチの有効性を確認しました。これは、コネクテッドTVのチャネルのうち、同社のオーディエンスに適したチャネルに広告を配信することによって新たに獲得したリーチを分析することで実現しました。

地上波TVとコネクテッドTVにおけるリーチの比較評価

同社は、自宅で過ごすオーディエンスにリーチすることで、慣れ親しんだ人間的なつながりを維持しつつ、コネクテッドTV全体で既存の戦略を刷新しました。これを可能にしたのが、The Trade Deskのアイデンティティソリューションです。ブランドはリーチをさらに拡大し、特定の1世帯における広告視聴者数をコントロールすることが可能になりました。実用的なインサイトはパネルメンバーのモバイルを介して操作可能で、これによりブランドは広告のインタラクションとオーディエンスの広告視聴回数を計測することができました。視聴回数は、モバイルのマイクを通して音声で簡単に特定することができました。次にドイツ・マクドナルドは、その広告が地上波TVまたはコネクテッドTVのどちらで再生されたかを認識し、OMD GermanyとThe Trade Deskのプラットフォームで、共同のエンゲージメントモデルを通じて評価を行うことができました。

リアルタイムでデータを活用

ドイツ・マクドナルドは地上波TVに年齢層の高いグループが、コネクテッドTVに年齢層の低いグループが集中していることに気が付きました。コネクテッドTVのみを利用している視聴者の31%が30歳未満だったのです。このデータをさらに有効活用するため、ドイツ・マクドナルドはリアルタイムでキャンペーンに変更を加え、コネクテッドTVを効果的に活用してマーケティングキャンペーンを強化しました。ドイツ・マクドナルドは業界のベストプラクティスを実行することに成功し、コネクテッドTV戦略を実施する際の意思決定にこのインサイトを活用して、これからのテレビの未来の道を切り開きました。